国家情報会議設置法
各省庁が持っている諜報情報を、首相直轄で集約する『日本版 CIA』議論。
喩ざっくり言うと
情報のサイロ化を解消する『総合本部』
今は警察庁・公安調査庁・防衛省情報本部・外務省・内閣情報調査室と、情報機関が縦割りに分かれている。それぞれが集めた断片情報を統合できず、安全保障判断が遅れる原因に。『国家情報会議』は首相直轄でこれらを束ね、横串で評価する常設の組織。海外の NSC(米国)/ JIC(英国)に近い構想。
図関連する動く図解
5 つの情報機関がそれぞれ持っていた断片情報を首相直轄の国家情報会議で評価・統合し、首相の政策判断につなぐ。米英の NSC / JIC に類似する構造。
※ 図は概念図。第 221 回 特別国会で 2026 年 5 月 27 日に国家情報会議設置法が成立、施行は段階的(2027 年予定)。米国 NSC / 英国 JIC をモデルに、横断的な情報統合機関を新設する。
概要点
時これまでの経緯
2013
.12月
特定秘密保護法 成立
情報集約の前提となる『秘密』の法的枠組みが整備される。
2024
経済安保情報保護法 成立
経済安保分野の情報集約が制度化、国家情報会議構想への布石に。
2025
.10月
高市首相 所信表明で国家情報会議設置を表明
第 219 回 臨時国会で『日本版 NSC を進化させた情報集約機関』として打ち出す。
2026
.2月
国家情報会議設置法案 国会提出
第 221 回 特別国会で重点 4 法案の一つとして提出。
2026
.5月
国家情報会議設置法 成立
5 月 27 日成立、高市総理が同日会見。施行は段階的、2027 年に正式発足予定。
論賛否の論点
賛成派(賛成)
情報のサイロ化(縦割り)は安全保障判断の致命的な遅れを生む。中国・北朝鮮の脅威が増す中、首相直轄での情報統合は必須。米英など同盟国との情報共有でも統一窓口が必要。
反対派(反対)
首相に情報権限が集中しすぎると独裁的になる恐れ。日本版 CIA としての国民監視(プライバシー侵害)に悪用される歴史的リスク。秘密保護法とセットで、ジャーナリズム・市民活動を萎縮させかねない。
中間案(中立)
情報集約は必要だが、国会の常設情報監視委員会(民主的統制)と組み合わせる案。また、独立した監察官(Inspector General)を設けて運用の透明性を確保する制度設計が望ましい。
この議論を扱った動画
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【国会中継】参議院 本会議「国家情報会議設置法案を討論・採決、経済安保推進法を趣旨説明・質疑」(2026年5月27日)
参議院本会議での国家情報会議設置法案の討論・採決。経済安保推進法の趣旨説明・質疑も含む。
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詳しく見る ↗源議事録・一次ソース
- 国家情報会議設置法の成立についての会見(高市総理、2026 年 5 月 27 日)
出典: 首相官邸
- 内閣官房 国家情報会議準備室
出典: 内閣官房
- 国会会議録検索(『国家情報会議』2025-2026)
出典: 国立国会図書館