Local Elections
地方選挙
国政選挙だけが選挙じゃない。自分の生活に一番近いのは、都道府県・市町村の選挙。学校・保育・ごみ処理・道路など、毎日使うものを決めているのは地方自治体です。
まず、国と地方は何を決めているか?
国政が決めること
- 外交・防衛・憲法
- 全国共通の法律・税制
- 社会保障の枠組み
- 通貨・金融政策
地方が決めること
- 教育(公立学校)・保育所
- ごみ処理・上下水道
- 道路・公園・図書館
- 防災・消防・警察(一部)
- 住民税・固定資産税
地方選挙の 4 つの種類
- 1
都道府県知事 選挙
4 年に 1 回
47 都道府県のトップを選ぶ選挙。任期 4 年。地方自治体の予算・条例・教育・防災など、生活に直結する政策を決める。国政の影響を強く受けるが、無所属で勝つ知事も多い。
例: 東京都知事選挙、大阪府知事選挙
- 2
市町村長 選挙
4 年に 1 回
市・区・町・村のトップを選ぶ選挙。1700 以上の自治体それぞれで実施。教育・福祉・ごみ処理・道路など、最も身近な行政を動かす。投票率が国政より低くなりがち。
例: 名古屋市長選、横浜市長選
- 3
地方議会 選挙
4 年に 1 回
都道府県議会・市町村議会の議員を選ぶ。条例制定・予算審議・首長への質疑が役割。国政政党の支援を受けて立候補する人もいれば、無所属の地域ローカル議員も多い。
例: 都道府県議選、市議選
- 4
統一地方選挙
4 年に 1 回(西暦が 4 で割れる前年)
全国の自治体の選挙時期を可能な限り揃える仕組み。選挙コストの削減と投票率向上が狙い。前半戦(4 月上旬)= 知事・道府県議、後半戦(4 月下旬)= 市町村長・市議。
次回: 2027 年 4 月予定
主要な地方リーダー
国政以上に「人」で選ばれる地方の首長たち。国政との距離感も多様。

河村 たかし
衆議院議員・前名古屋市長・減税日本 代表(元 日本保守党 共同代表)
前名古屋市長として 4 期 14 年在任。市民税 10% 減税で全国的に注目された減税派で、地域政党『減税日本』の代表。2023 年に日本保守党 共同代表となったが 2025 年 10 月に離党した。

小池 百合子
東京都知事・都民ファーストの会特別顧問
東京都知事 3 期目(2016 年〜)。元自民党衆議院議員、防衛大臣・環境大臣を歴任。「都民ファースト」「ダイバーシティ」「3 つの密」など造語が多い。

吉村 洋文
大阪府知事・日本維新の会 代表
弁護士出身の大阪府知事で、2024 年から日本維新の会 代表。コロナ禍の発信や行政改革で全国的知名度を得て、大阪・関西万博 2025 を主導した。

細川 護熙
第 79 代 内閣総理大臣(1993-1994)・元 日本新党 党首・元 熊本県知事
肥後熊本藩主・細川家の 18 代当主。上智大法卒、朝日新聞記者を経て 1971 年に参議院議員初当選。1983-1991 年 熊本県知事を 2 期務め、1992 年に『日本新党』を結党。1993 年衆院選で躍進、自民・共産以外の 8 党会派による『非自民連立政権』を率いて第 79 代内閣総理大臣に就任、55 年体制を 38 年ぶりに終わらせた。在任中に**小選挙区比例代表並立制**を導入する政治改革を実現したが、佐川急便からの 1 億円借入問題で 8 ヶ月で退陣。退任後は陶芸家・書家として活動。
橋下 徹
元大阪府知事・元大阪市長(維新の会創設者)
弁護士・テレビキャスターから 2008 年に大阪府知事に転身。日本維新の会を創設し「身を切る改革」「都構想」を主導。2015 年に政界引退、現在はコメンテーター。

山本 一太
群馬県知事(元参議院議員)
元自民党参議院議員、現群馬県知事(2019-)。SNS 発信に強く、ネット政治家の先駆け。沖縄担当相など歴任。

鈴木 直道
北海道知事(現職)
東京都職員から夕張市長を経て、2019 年に当時全国最年少の 38 歳で北海道知事に就任。コロナ対応で全国に先駆けた緊急事態宣言で注目された。

村井 嘉浩
宮城県知事(現職)
自衛隊(ヘリパイロット)出身の宮城県知事。東日本大震災の復興を主導し、全国知事会会長も歴任。2025 年に 6 選し、県政史上最多の 6 期目(本人は『最後の任期』と表明)。
黒岩 祐治
神奈川県知事(現職)
フジテレビキャスターを経て政界へ。2011 年から神奈川県知事を 4 期務める。健康・医療・未病対策に注力。

大村 秀章
愛知県知事(現職)
農林水産官僚出身、自民党衆議院議員から愛知県知事へ。2019 年「あいちトリエンナーレ・表現の不自由展」をめぐり河村たかし名古屋市長と対立。

石原 慎太郎
元 東京都知事(第 14〜17 代)・元 衆議院議員・作家
1955 年に一橋大学在学中の小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞して「太陽族」ブームを生んだ作家。1968 年参院議員に初当選し政界入り、環境庁長官・運輸大臣を歴任。1999 年に東京都知事に転じ 4 期 13 年務めた。ディーゼル車排ガス規制・東京五輪招致・尖閣諸島購入構想など、毀誉褒貶を伴う大胆な政策で知られた。2022 年膵臓がんで死去(89 歳)。

米山 隆一
衆議院議員・元 新潟県知事
東大医卒・弁護士・医師の三冠肩書。柏崎刈羽原発再稼働を厳しく審査する姿勢で 2016 年新潟県知事に。スキャンダルで辞任後、立憲民主党衆議院議員として復帰。

松井 一郎
元 衆議院議員・元 大阪市長・元 大阪府知事
橋下徹と共に大阪維新の会を創設、大阪府知事 → 大阪市長を歴任。日本維新の会 代表として国政化を主導したが、2023 年に政界引退。

川勝 平太
前 静岡県知事(2009-2024)
国際日本文化研究センター教授・早稲田大教授を経て静岡県知事に。リニア中央新幹線の工事認可を厳しく審査する姿勢で全国注目。2024 年に「失言」を機に辞任。

泉 房穂
参議院議員(兵庫・無所属)・前 明石市長
弁護士・社会福祉士。明石市長として『5 つの無料化』など子育て支援を進め人口増を実現。退任後は SNS・メディアで言論活動を展開し、2025 年の参院選で兵庫選挙区から当選した。

三日月大造
滋賀県知事(公選第 18・19・20 代)・元衆議院議員
JR 西日本社員・国労書記長を経て 2003 年に衆議院議員(当時の民主党)。2014 年に滋賀県知事選で当選し以後 3 期、無所属で安定した県政運営。立憲民主党とは是々非々で、原発再稼働・新幹線新駅・琵琶湖環境政策で独自路線を展開。

斎藤元彦
兵庫県知事(第 53・54 代)・元総務官僚
東大経卒・元総務省官僚。2021 年に当時最年少(43 歳)で兵庫県知事初当選。2024 年に内部告発文書を巡るパワハラ疑惑で不信任決議を受け失職、同年 11 月の出直し知事選で再選を果たした稀有な復活劇。立花孝志氏の YouTube 配信で全国的注目を集め、SNS と選挙の関係に大きな影響を与えた人物。

上田清司
参議院議員(埼玉選挙区)・元埼玉県知事(4 期)
福岡県出身、早大政経 → 建設会社・大学講師を経て政界入り。衆議院議員(民主党)4 期を経て 2003 年から埼玉県知事を 4 期 16 年務めた地方行政のベテラン。知事退任後 2020 年参院補選で国政復帰、国民民主党所属。地方分権・行財政改革の論客。

蒲島郁夫
元 熊本県知事(公選 16-19 代、2008-2024)・元 東大教授
熊本県の貧農の家に生まれ、高校卒業後 1971 年に渡米。米国ネブラスカ大学農学部・ハーバード大学大学院(政治学博士)。東京大学法学部教授(1997-2008)として日本政治論・選挙分析の第一人者となる。2008 年に熊本県知事に転身、**4 期 16 年**を務めた。2016 年熊本地震・2020 年熊本豪雨災害の復旧復興を主導。TSMC 熊本工場誘致でも知事として活躍。『**逆境こそ最強の武器**』『チャンスの女神は前髪しかない』の名言。

山口祥義
佐賀県知事(公選 18-20 代、2015-現職、3 期)・元 総務官僚
佐賀県神埼市出身、東京大学経済学部卒の総務官僚(自治省 → 総務省)。長野県・徳島県への出向で地方行政の経験を積み、2015 年に佐賀県知事に初当選(自民・民主・社民の相乗りで当選)。九州新幹線長崎ルート(フル規格 vs 在来線リレー)問題で**佐賀県側の慎重姿勢**を貫き、JR・国交省と粘り強く交渉。九州新幹線・有田焼・呼子イカで佐賀のブランド化を進める。3 期目(2023-)。

湯崎英彦
広島県知事(公選 17-20 代、2009-現職、4 期)・元 通産官僚・IT 起業家
広島県広島市出身。東京大学法学部 → 通産省 → スタンフォード大学 MBA。退官後は 1999 年に IT ベンチャー『**アッカ・ネットワークス**』を共同創業し、ADSL 普及で日本のブロードバンド黎明期を牽引した IT 起業家。2009 年に 44 歳で広島県知事初当選、現在 4 期目(2009-)。**G7 広島サミット(2023)**の地元招致・運営を主導し国際的注目を集める。脱炭素・スタートアップ支援に積極的。

岸本周平
元和歌山県知事・元衆議院議員(故人)
岸本 周平(きしもと しゅうへい、1956年〈昭和31年〉7月12日 - 2025年〈令和7年〉4月15日)は、日本の政治家、大蔵・財務官僚。位階は従四位。

石丸 伸二
「再生の道」党首・元安芸高田市長
京大卒・三菱東京 UFJ 銀行→2020 年に広島県安芸高田市長に転身。市議会との対立映像が SNS で拡散、知名度急上昇。2024 年都知事選で 165 万票で 2 位(小池百合子に次ぐ)、無名から「ネット選挙の申し子」と呼ばれた。2024 年「再生の道」を結党。

馳 浩
石川県知事・元文部科学相・元プロレスラー
金沢の高校教師から新日本プロレスへ転身、その後政界入り。衆議院議員 8 期、文部科学相を歴任後、2022 年から石川県知事。能登半島地震(2024 年元日)の対応を陣頭指揮。
なぜ若い人にこそ地方選挙が大事?
- 1
1 票の重みが国政の数倍。 地方選挙の投票率は 30〜40% 台。あなたの 1 票が結果を変える可能性が国政より大きい。
- 2
生活に直結する。 保育園に入れるか、通学路は安全か、図書館は使いやすいか。これは地方が決めている。
- 3
候補者と直接会える。 市議選なら、駅前で本人と話せる距離感。質問もできる。
- 4
国政のリーダーは地方から。 小池百合子・吉村洋文・河村たかしなど、地方首長から国政に影響を与える人は増えている。
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