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社会最終更新: 2026-04-29

選択的夫婦別姓

結婚しても旧姓を名乗りたい人に、選択肢を与えるかどうかの議論。

ざっくり言うと

家族の表札を、どう書くか

今のルールは『家族の表札は 1 つ』。結婚すると夫婦のどちらかが姓を変える必要がある。「選択的夫婦別姓」は、表札を 1 つにするか、2 つ並べるかを夫婦が選べるようにする提案。だれも強制されない。ただ「選びたい人が選べる」だけ。

要点

現行の民法 750 条は、結婚した夫婦が同じ姓を名乗ることを義務づけている。実際には 95% 以上の女性が改姓しており、不利益(仕事上のキャリア・銀行口座・パスポート等の手続き負担)が女性側に集中している。選択的夫婦別姓は、希望する夫婦が結婚後も別姓を名乗れる選択肢を加える制度改正。1996 年の法制審議会答申から 30 年議論が続き、賛否が分かれている。

これまでの経緯

  1. 1947

    民法改正で「夫婦同氏」が定着

    戦後の民法改正で、家制度は廃止されたが、夫婦は同じ姓を名乗ることが法律で定められた。

  2. 1996

    法制審議会が選択的夫婦別姓を含む民法改正案を答申

    法務省の諮問機関が、選択的夫婦別姓を含む民法改正案を法務大臣に答申。だが法案提出に至らず棚上げに。

  3. 2015

    .12

    最高裁が民法 750 条を合憲と判決

    「夫婦同氏制度は合憲」だが「制度の在り方は国会で論ぜられるべき」とした。

  4. 2021

    .6

    最高裁が再び合憲判決

    再度の判断でも合憲だが、5 名が違憲意見。国会の議論が促された。

  5. 2024

    .6

    経団連が選択的夫婦別姓導入を提言

    経済界トップ団体の経団連が、ビジネス上の不利益を理由に法改正を求める提言を発表。

  6. 2025

    自民党内で議論再開

    石破政権下で議論が再活性化。少数与党化のなかで超党派議論の機運。

賛否の論点

賛成派賛成

現状は事実上、女性に改姓を強いている。本人のアイデンティティ・キャリア・国際的整合性(多くの先進国が選択制)の観点から導入すべき。誰も強制されないので、家族観の異なる人を否定しない制度。

反対派反対

夫婦同氏は日本の伝統的家族観であり、家族の一体感や子の福祉にとって重要。別姓を導入すれば家族のきずなが弱まる懸念がある。旧姓使用の拡大で実害は解消可能。

中間案中立

旧姓の通称使用を法的に拡大する案や、子の姓のみ統一する折衷案など、選択的別姓と現行制度の中間に位置する提案も提出されている。

だれが賛成 / 反対 / 中立か38 名のスタンス

※ スタンスは公開発言・国会答弁・公約・所属政党方針からまとめた要約。最新の発言は本人公式・国会会議録でご確認ください。

議事録・一次ソース

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